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2012/05/14*Mon* ついこの間までむせかえるような雄花を地面にまき散らしていた銀杏、
いまは大人しく、青々と繁っています。 ![]() 可愛い黄色い花の壁だったところは、花が落ち緑の壁になり、 ジャスミンの強い香りが漂います。 ![]() 大輪のバラも咲き誇っています。 ![]() ![]() 花々や木々がカレンダー通り、順番に咲いてゆくのが不思議でなりません。 シフトで仕事をしていると曜日の感覚がなくなります。 えーと、世の中は、月曜から金曜が忙しくて土日は休養? 私は超連勤だったり、連休だったり、飲んで寝て夜中起きていたり、 休みには、一日にいくつも用事を詰め込んだり、引きこもったり、 休み明けにお店に出ると、浦島太郎状態だったり。 時は矢よりも速く過ぎていきます。 だんだん、条件反射で生きているようになり、何してるんだか、何したかったんだか、 よくわからなくなります。 で、悪あがきをしたくなる。 だから、淡々と時のままに、咲いたり散ったり繁ったり葉を落としたりする 花々や木々に、感心するのです。 覚悟を決めた「いさぎよさ」を感じるから。 銀杏もバラもそんな事は考えていないけれど。 己が姿を受け入れて ここで咲く、という気概を感じるから。 花の命はけっこう長い。 ここで咲く。 私は私として咲く。 じゃね。 - 未分類 - Permalink - 本文:0 - TrackBack:0 - TOP ▲ -
2012/05/08*Tue* ゴールデンウィークが終わり街はまたもとの顔に。
お昼時はサラリーマンたちがお弁当屋さんに並び、 スタバもマックも人であふれ、コンビニの商品もすぐになくなってしまいます。 お店にはやっと自分の時間を取り戻したおば様たちが帰ってきます。 あー!やっと亭主と子どもと孫から解放されたー! あー!自由に息ができるー!って。 世のお父様たち、ゴールデンウィーク中一生懸命に家族サービスしたのにね。 奥様たちは今ようやくゴールデンウィークなのです。 がっかり? ま、そんなとこさ。 ![]() つつじが咲いています。 ![]() 赤も白も。 連休中、家族連れでお店に入ってきて試着までいっても、決定率は悪い。 奥さん気に入ってるんだから買ってやれよー!って思うけど、 なんか家族のいろいろな思惑が交錯して、もにょもにょして 帰っちゃう。 休み明けにお店に入ってくる奥様は、もう買う気でくるから 気に入れば即決。 着物は体にいいなんていうけれど嘘だと思う。 五月いっぱい袷の時期だけれど、実際はもう暑い。 洋服なら半袖やノースリーブで歩いているもの。 決まりや体裁で着るなんて、着物はスーツといっしょだね。 でもだからって、前倒しで単衣を着るって気にもなれない。 冷房の中では寒いし、お客様に着物の時期を聞かれて 基本はこうですが私は・・って言い訳するのもいや。私も頭かたいね。 下旬になったらわかりません、単衣着るかも。 で、今日のきもの 塩沢、色は薄いけど袷。 帯は生紬。清涼感のある感触はこの時期にぴったり。 赤の色は写真よりもうちょっと濃いかな。 ![]() じゃね。 - 未分類 - Permalink - 本文:4 - TrackBack:0 - TOP ▲ -
2012/05/06*Sun* 四日、雨の中を歩いていたら、鉄線をみつけた。
単衣や夏の、着物や帯の柄によく登場する花。 ![]() 四月下旬から六月下旬に咲く。そうか、本当にこの季節の花だったんだ。 キンポウゲ科の蔓性の多年草。総称として、クレマチスという園芸名でよばれ、 六枚花で中国原産の「鉄線」、八枚花で日本原産の「風車」がある。 この「花」のようなものはじつは蕚(がく)なんですって。 五日、晴れた日にもう一度カメラにおさめる。 ![]() 花のようなものが八枚ある。 だからこれは、日本原産の風車なんだ。 花言葉、旅人の喜び、精神的な美しさ。 雨の日、本当はこどもの日からの連想で水性植物園に花菖蒲を見に行ったのだけれど 何もなし。 そうか、そういえば紫陽花が満開の時に花菖蒲も満開だった。 だから、六月。 連休中は雨ばかりで湿度も高く梅雨みたいだったからね、 勘違い。 端午の節句の菖蒲湯に使われるショウブはまた別種の植物だそうで。 菖蒲湯に入りました? で、今日のきもの。ちょっと元気を出そうと格子の紬に 帯は鯉の滝登り。端午の節句にちなんで。 ![]() じゃね。 - 未分類 - Permalink - 本文:0 - TrackBack:0 - TOP ▲ -
2012/05/03*Thu* 木の芽どき
自分の思う事を、あるいは私自身を、手のひらの上にのせて、 これです、と差し出すことができたら、 と、ずっと思っていた。 百万言を費やしても、私自身も私の考えも何も伝わりはしない。 せめて、光る堅い物、せめて確かな物を手のひらにのせてみたい、 握りしめてみたい、と思うけれど、 握ったはずの何かは煙のように消えている。 ![]() 満たされないって・・・ ![]() 日常を私は生きている。 いつの間にか決まった日常の一つのピースとして、 その役を一生懸命生きている。 でも、足元1センチ、浮き上がって違う日常を生きている私がいる。 平行世界のことを思う。 どこにも確かな物なんてない。 木の芽どき、私が崩壊する。 ええい、どうにでもなってしまえ。 誰も私を救いには来ない。 木の芽どき 花に嵐のたとえもあるが、サヨナラだけが人生だ。 いいえ、夜の私は昼の私をいつも裏切る。 花が舞う。嵐のように舞い乱れる。 花に嵐のたとえもあるが、サヨナラだけが人生、ではない。 ![]() 今日のきもの クリーム色地に十字絣が縦に並んでいます。 帯はイカット絣。素材は綿です。 イカットは、インドネシアの代表的織物としてあげられる絣織りです。 バリ島以東に多いイカットですが、これが日本の絣の原型ではないか と言われています。 イカット絣の帯はこの帯のように、日本で現代の帯として織られ、 どんな紬にも合わせやすい優れものです。 じゃね。 - 未分類 - Permalink - 本文:0 - TrackBack:0 - TOP ▲ -
2012/04/30*Mon* えりちゃんは、ひっそりとしている。
カートをカラカラ引いて、そっと入って来る。 「今混んじゃってて、ごめんなさいね、ちょっと待っていただけますかぁ?」 と言うと、ちょっとびっくりした顔で、「え、え。」と言う。 うちの店は営業をしながらの着付なので、立て込んでしまうとどうにもならない。 「その辺を回ってきます。」えりちゃんはひっそりと出ていく。 「もう、大丈夫かしら。」えりちゃんはまたカラカラを引いて、そっと入って来る。 えりちゃんに今日着る着物を出してもらう。今日は、古代紫の江戸小紋。 「わあ、八掛かわいい、ちっちゃいひょうたん!、あ、表とおそろいなんだ。素敵!」 「あら、そおお?なんかね、書いてあったのよ。」 「あ、ほんとだあ。落款はいってるう。あ、はんこもひょうたん!」 なんて騒ぎながら、帯はどっちにしようかしら、 帯揚げと帯締めはどれがいい?って決めて 狭いバックヤードで下着と襦袢まで着替えていただく。 カチャッとドアが開いて、えりちゃんの黒目がちな目がのぞく。 バックヤードで着物を着付ける。 えりちゃんは全国津々浦々に出かけて、行った先々で着付けてもらうのですって。 でも、うちの店が一番丁寧に着付けてくれるって、言って下さる。 えりちゃんは着付けの手順や裏技に興味津々。 「ああ、そうするのね。ああ、それははじめて。」 「ああ、そうなのよ。コーリンは痛くて。」 私もコーリンが痛くて苦手。だからコーリンなしで、 おはしょりの一次上げと胸ひもは、まとめて一本のひもでちょい技。 「自分でするとそこがうまくいかないの。ああ、ふうん、ああ、ああ。」 すごーい熱心。 「大丈夫ですか?いたくないですか?苦しくはない?」 「ん、ん、大丈夫だと思う。」 えりちゃんはまた、ちょっとびっくりしたような目をして答える。 えりちゃんは腰高なのですらっとして着姿がきれい。 「わあ、きれいですう。このお着物とっても上品ですう。」というと。 「ん、ん、ん、ん。そおお?」と嬉しそうに笑う。 えりちゃんはいつも「ん、ん、ん、ん。」と笑う。 バックヤードから出て、お店の大きな鏡の前で帯を締める。 えりちゃんは大丈夫って言いながら、 帯や帯締めを締める時にゆらいでしまう。 帯揚げの始末も、「んーん、あーあ。」といいながら、一生懸命お勉強する。 着付け終わって合わせ鏡で着姿の確認。 「ん、ん、ん、ん、ん。この瞬間がたまらないのよねえぇ。」 えりちゃんは本当に嬉しそう。ああ良かった。 行ってらっしゃいませ。 えりちゃんはカラカラとカートを引いてひっそりと出て行く。 えりちゃんはどこを歩いているんだろう。桜は終わってしまったのに 何を見ているんだろう。 ひっそりとお茶でもしているのかしら。 ショウウインドウに映る自分の着物姿にうれしくなって 「ん、ん、ん、ん、ん。」って小さく笑っているのかしら。 私、えりちゃん好きかも。お行儀がよくて、かわいい。 「えええ!そんなに好きなら、帰りも寄って 脱いでってもらったらいいじゃないですかあ。」とお店の子が言う。 「やだあ、脱いだら、おっさんだよ。」 「ヅラもとって帰ったりして。」 でもね、えりちゃん、ほんとにファンです。また来てね。 - 未分類 - Permalink - 本文:0 - TrackBack:0 - TOP ▲ - |
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